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「世界一の書店」を美しさ、歴史、売上、売り場面積で調査しました

「世界一の書店」を美しさ、歴史、売上、売り場面積で調査しました

当ブログでは、様々な視点で「世界一の書店」とは何かを探求していきます。 今回は、「美しさ」「歴史」「売上」「売り場面積」の観点で”世界一”の書店をそれぞれ紹介したいと思います。

世界で最も美しい書店「レロ書店」

ポルトガルにある「Livraria Lello e Lrmao(レロ書店)」は、世界一美しい書店と言われています。1869年創業の歴史ある書店です。観光客にも人気で、あの映画「ハリー・ポッター」の図書室の撮影舞台にもなりました。

世界遺産に登録されているボルト地区に位置しており、書店として唯一の世界遺産です。


出典:Wikipedia

実際の模様はこちらのブログを参考にさせて頂きました。外観や内観は圧倒的に素敵で、ぜひ一度は足を運んでみたいですね。2010年にイギリスのガーディアン紙が発表した「世界で一番美しい本屋10」にも選出されています。

恵文社 一乗寺店

京都にある「恵文社 一乗寺店」は、同じくガーディアン紙「世界で一番美しい本屋10」に唯一日本の書店として選出されました。

地元のファンだけでなく、旅行客も多く訪れるというこのお店。自費出版の希少な本などセレクトされた書籍たちが、和のテイスト溢れる空間に並びます。

書籍と侘び寂びの相性がとても心地いい雰囲気を醸し出しますね。本だけではなく、文具や雑貨なども取りそろえ、イベントスペースなどもあります。京都を訪れたらぜひ立ち寄りたい書店です。

世界最古の書店「ベルトラン書店」

現状運営されていて、世界で最も歴史の古い書店が「ベルトラン書店(Bertrand Livreiros)」です。1732年創業で世界最古の書店であるとして、ギネス世界記録に認定されています。 こちらもポルトガルのシアード地区にあります。かつて書店街だった地区だったそうです。

世界一の出版社ピアソン

売上で世界一の書店はイギリスの出版社ピアソン社です。これは2012年度の売上ランキングです。

順位 出版社 国名 売上高
1 ピアソン イギリス 9,235 億円
2 リード・エルゼビア イギリス・オランダ 5,984 億円
3 トムソン・ロイター アメリカ 5,431 億円
14 集英社 日本 1,476 億円
15 講談社 日本 1,379 億円
:
18 小学館 日本 1,265 億円
米『パブリッシャーズウイークリー』2012年度出版社売上ランキング

出典:

2位と3,000億円以上の大差をつけて堂々と1位となったピアソン社は、教科書販売で有名。

日本でもピアソン・ジャパン社が事業展開しています。そんなピアソン社も、米国で刊行中の1,500ものタイトルを今後全て電子版を優先的に販売する方針に移行し、教科書業界のデジタルイノベーションに挑戦しています。

一方で日本の出版社は、世界第12位以降に集英社、講談社らが名を連ねています。漫画やアニメなどの日本独自文化がメディアミックス戦略の面で世界に通用しているという見方ができます。

世界一の売り場面積の書店「パウエルズ シティ オブ ブックス」

ポートランドにある「パウエルズ シティ オブ ブックス」は、街のブロック一つまるごと書店という世界最大規模の売り場面積です。

その面積はなんと2,164坪。日本の書店の大半は100坪以下ですので、その大きさが目を見張ります。

観光地としても人気で、読書スペースなどもあり、本好きな旅行者は一日ここで羽を休めるプランニングもよさそうです。

MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店

同規模の書店として、日本の「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店」も、2,062坪とかなり大きな売り場面積です。フロアは地上7階まであり、あらゆる分野の書籍が所狭しとラインナップされています。

沢山の書籍に囲まれると、人間の英知を肌で感じて知識欲が沸きますね。

あなたにとっての世界一の書店とは

世界一の書店を、「美しさ」「歴史」「売上」「売り場面積」でそれぞれ紹介しました。


これらは権威ある書店や出版社ですが、身近にある本屋さんにも目を向けると、本ソムリエが選書するサービスなどを提供している書店などもあります。本と最も出会いやすく、良い読書体験を得られる書店が増えており、そのような新しい形態の本屋さんが、自分にとって「世界一の書店」になり得るかもしれません。


次回は、個性的な新しい形態の書店をご紹介します。


ではまた。