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質問力を磨こう
仕事において質問するときにこのような悩みを抱いたことはないでしょうか。
・質問したら怒られた
・ほしい答えが貰えない
・いつ質問したらよいかわからない
先日このようなツイートを見かけ、リプさせて頂きました。
今日は、こういった悩みに陥ることを予防するための、質問のコツを紹介します。
質問するその前にマインドを持とう
職場において質問するにあたって、いくつか考え方を整理します。
質問を受ける側は、教育やコーチングのプロではない
冒頭のツイートの通り、質問を受ける現場の先輩は、多くの場合に人材教育やコーチングのスぺシャリストではありません。「どうして指導してくれないんだ」と不満を覚えてしまうこともあるかもしれませんが、多くの先輩は指導方法を学ぶ過程にあると理解すると楽に考えられるようになるでしょう。
答えやすい質問をする配慮が必要
質問にあたっては回答者が回答しやすい配慮が必要です。冒頭で要点を伝える、解決したい目的を伝えるなど、質問文を工夫しましょう。
相手の時間を「問題解決に投資」しているという意識
質問すると言う事は、相手の時間を奪うことにもなります。「相手に問題解決に時間を投資してもらう」と言う姿勢が重要です。貴重な時間と言う資源を、いたずらに消費する事は、誰しも避けたいものです。
知らないことを恥と思わないこと
仕事の本質は、問題解決していくことが本質です。問題解決の過程においては、沢山の疑問が生まれるはずです。知らないことを知ることで仕事を進めると言う意識で、無知を恥じずに質問していく心構えが重要です。
受ける側は、質問者の工数削減と仕事の停滞抑止を意識する
質問を受ける側のマインドとして、質問者の作業効率を意識して対応すると良いでしょう。「ここでこういった答えがあった方が作業工数が削減されるだろう」と言ったように、仕事を停滞させずに進められるよう回答することが望ましいでしょう。
チームで仕事をしている場合は、個人の遅れが全体の遅れに繋がります。客観的な視野で、仕事の停滞を防ぐよう、最適解をアドバイスすると回答者のチームへの貢献度も上がります。
無知のレベルを把握しよう
無知には以下のレベルがあると言われています。今、自分がどの状況に位置するかで取るべき対応が変わってきます。
Five Orders of Ignorance
0OI: 全部分かっている状態。
「答え」を持っている。
1OI: 分からないことが分かっている。
「質問」を生み出す材料を持っている状況。
2OI: 分からないことが分からない。
「質問」を持たない状態。「質問」ができない。
3OI: どうすればいいか分からない。
進め方を知らない。右も左もわからない状況。
4OI: 無知にレベルがあることをそもそも知らない
質問のゴールとしては、3OIから2OI、そして1OIへ向かいます。
3OI: どうすればいいか分からない
この状態では、基礎的なインプットが足りていません。周囲に質問するならば、まずは最低限の学習教材を紹介してもらいましょう。参考にWebサイトや技術書、製品ならばマニュアルの読んでおくポイントなどです。
この状況にあるにも関わらず、結論を導き出す質問をする事は出来ないと言う事を意識しましょう。
2OI: 分からないことが分からない
この状態は、応用的な情報が不足しています。検証データや事例などから、深く知っていくアプローチが必要です。
仮説を立て、どういった可能性が考えられるかを洗い出すことが有効です。その上で実際のデータや事例などの詳細な情報を見て、理解を深め、「何が分からないのか」を明確にしていく必要があります。
1OI: 分からないことが分かっている
分からないことが分かれば、あとは質問の文章を組み立てることになります。
技術的質問を見る際にはこちらが参考になります。技術メーリングリストに質問する場合のノウハウがまとめられたものですが、多くの現場に当てはまる質問のコツが整理されています。
質問が苦手な方は一度目を通し、文章で質問する際の参考にされてみてはいかがでしょうか。
技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ
https://www.hyuki.com/writing/techask.html
質問はコミュニケーションツール
仕事において、質問をするというのは問題解決の手段であり、コミュニケーションのツールでもあります。質問することでお互いの考えや性格を知ることもできます。
年齢を重ねるごとに、質問自体に抵抗を覚えていく人が多いようですが、ツールと割り切って捉えてみると幾分気が楽になりませんか?
上手く質問できないこともありますが、「ツール」として捉えるならば、使い方の練習をしている過程は失敗ばかりするものです。完璧なやり方が初めから身につけられている人はいませんから、今回紹介させて頂いた情報をもとに、日々練習を重ねて上達を目指しましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。