現代人はストレスに多くさらされます。情報化社会は、人と人とのコミュニケーション量が多く、常に他の人の情報が入ってくるため、ストレスが生じやすいためです。
ストレスは適切にコントロールする必要がありますが、まずは自分でストレスを溜め込まないよう、日々の行動を改善していきましょう。
人が2人いればストレスが生まれるといいます。また、ストレスは必ずしも悪いものでは無く、適度なストレスは体に良いものと言われています。
社会人15年目の私が実践している、メンタルコントロールのための行動指針を紹介します。これらの行動を心がけることで、無駄なストレスを抱えずに、楽しく日々を送れています。
もし、普段取り入れてないものがありましたら、試してみてください。
Contents
メンタルコントロールのための行動指針
5つのポイントは以下の通りです。
- 朝はネガティブな言葉を口にしない
- 嘘をつかない
- 言い訳をしない
- 人のせいにしない
- 相手の意見を否定しない
非常に基本的な内容も含みますが、意外と徹底できない人も多いおではないのでしょうか。ひとつずつ解説していきます。
朝はネガティブな言葉を口にしない
朝起きてみなさんはなんて呟きますか?
「行きたくないなぁ」
「あの仕事したくないなぁ」
などと、ついつい呟いてしまっていないでしょうか。
朝の、特に自分の発する言葉は1日を大きく左右すると言われ、一流の社会人は朝のセットアップの一環でネガティブな発言をすることはしないそうです。
睡眠でせっかく養った英気をネガティブな発言に費やして、脳にネガティブな印象を与えてしまいます。その結果、メンタルはネガティブとなり、一日のメンタルは低い位置からスタートしなければなりません。
元日本マクドナル社員でトップの成績を収めたYouTube講演家の鴨頭嘉人さんは、毎朝「最高の一日が始まった」と口にするそうです。
ポイントは、一日のメンタルバイオリズムを、高い位置からスタートさせることです。そうすることで、その後の一日の時間の中で、気持ちを上げるためのエネルギーは少なく済みます。
わざわざ睡眠でリセットしたメンタルを、自分の声で脳に直接マイナスイメージを与えて下げては勿体無いです。ポジティブな言葉で脳にプラスのイメージを与えましょう。
嘘をつかない
これぐらいの嘘ならば、とついつい小さな嘘をついてしまうことはないでしょうか。
仕事をしていると、つい嘘で誤魔化したくなるようなこともあるかと思います。
すると多くの場合、嘘をついた、という後悔が生まれてしまいます。後悔後に立たずとはよく言ったもので、意外とその後悔が精神的に尾を引くことがあります。
また、小さな嘘が積み重なると、後々にとてつもない矛盾が発生し、嘘をついた自分を大きく苦しめることにもなりかねません。
仕事とは論理的にこなしていかなければなりませんが、理論を汲み上げていった結果、1人のついた嘘によってトラブルに発生するなんていうことも、経験上よくあります。
ひとつ嘘をついたときに、自分の精神に来たす影響を少し重く捉えるようにし、極力を嘘をつくことはやめた方が良いでしょう。
また、多くの社会人は信用を資本に働いている側面があります。たとえ仲間内であったとしても「あの人は嘘をついた」と認識されると、少しずつ信用を失っていきます。
キングコングの西野亮廣さんは、決して嘘をつかないようにしているそうです。CMなども自分が心から好きな商品やサービスの仕事しか受けないようにしています。そうでなければ、ステルスマーケティングのような嘘によって信用を失い、将来的な損益が大きいと考えてのことだそうです。
結果、彼の周りには、優秀なスタッフが集まり、クラウドファンディング資金調達額は日本1位。オンラインサロンはメンバー数国内1位で現在63000人もの登録者がいます。
ちょっとした嘘すらつかない、と心に決めて、嘘にならないようせめて「全てを言わない」といった話術を取り入れてみてはいかがでしょうか。
結果的に「嘘をついてしまった」というストレスを軽減することにつながります。
言い訳をしない
自覚していないけれども言い訳がつい口をついて出てしまう人がいます。
「だって」「でも・・・」
など、口癖のように自分の行動を正当化してしまうことがないでしょうか。
多くの場合、これは自分が否定されることの恐怖から来る反射反応です。「否定されたら怖い」「嫌われたらどうしよう」といった心理から、ついつい自己を正当化するために言い訳をしてしまいます。
これは大変なストレスになる要素を含みます。まず、言い訳をしたところで、それを信用してくれる人は少数です。多くの場合は、その「言い訳をした」といった行為によって自分自身の評価を落とします。
結果、根底にある「否定されたら怖い」「嫌われたらどうしよう」といった心配が、より現実に近づいてしまうのです。
言い訳をせず、自分の非を認める勇気を持ちましょう。まっすぐ自分の非を認め、改善できる人物でなければ、一緒に仕事をするパートナーとして選ばれることはありません。
仕事や忍犬関係の選択肢を狭めることで無用なストレスが生まれることを防ぐため、今日からは言い訳をしないよう意識してみましょう。
人のせいにしない
「言い訳」とともに、人のせいにしてしまうことも多いように思います。
これも人としてはとても気持ちがわかる行動で、直接的な要因を自分が下したのでなければ、自分に責任はないと思ってしまうことも無理はないと思います。
しかし、全ての因果関係を辿ってもあなたに関係ないとは言えないはずなのです。しかも同じ場所や空間、または同じ会社や組織で働いている仲間であれば、間接的に自分のタスクが関連している可能性も少なくありません。
少なくとも、私とあなたで比較したときに、あなたの職場の問題の責任はわたしよりもあなたにある可能性が高いと言えます。
もし、若手がミスしたのであれば、その若手のせいにせずに「自分が若手の教育が至らなかったから」「自分のフォローが行き届いていなかったから」と考えるようにしましょう。
また、自分自身が所属する組織の問題である可能性もあります。その組織の問題点を事前に解決できなかったのは誰の責任でしょうか。そう、自分含めてその組織の全員の責任です。
誰かのミスを「私は関係ない。あの人が悪い」と人のせいにするよりは、「私を含めたこのチームの課題として改善できる内容を探そう」といったように主体的に捉えましょう。
人のせいにしてばかりいるひとには人望が生まれません。特にチームを率いるリーダーや年長者は、大局観を持って大らかに人のミスをカバーする姿勢が信頼を集めます。
自分の責任であると捉えることが、同僚にストレスを与えず、結果的に自分のストレスを生まないための一つの指針となるでしょう。
相手の意見を否定しない
自分と異なる意見を突きつけられると、反射的に否定したくなってしまうことはないでしょうか。特に、年下や自分より立場の低い相手からの意見などは「違う」といって、否定から入ってしまうことはありませんか。
これは相手の承認欲求を著しく脅かす行為で、あなたへの恐怖感を煽ることになります。その結果、「コミュニケーションコストが高い」と見做され、話しかけにくい人という印象を与えます。
「話しかけにくい人」となってしまった自分は、仕事に支障をきたすことは間違いありません。仕事は人とするものだからです。
相手の意見を否定から入ることは、仕事において、周囲との関係性にストレスを感じるようになる一因となります。
なぜ、このような行動に出るのでしょうか。
それは、多くの場合、自分を相手よりも優位性を持った存在たらしめたいからです。相手の意見を否定することによって、自分の意見は正しい、周囲に役立つ意見を持つものだという存在に格上げしているのです。
俗に言う「マウントを取る」という行動です。
相手を威圧することで、自己優位性を高めるというのは、本質的には間違っています。武力で解決するような時代のやり方であり、現代においては全く見当違いの手法です。
このやり方では逆に優位性を得られません。なぜなら、人望を得られず、組織的な立場が危ぶまれるからです。
そのような人には後輩はついていきません。あの人とは一緒に仕事がしたくないと思われる一方で、多くの場合、「気付けば現場で一人きり・・・」という未来が待っています。
人は価値観が全員違います。
また、物事には必ず異なる側面があります。
軽はずみに否定したその意見が、とあるケースでは正しいこともあり得ます。そして、何より人は失敗や挑戦を経て学んでいくものです。あなたの心無い否定の一言で、相手の挑戦する権利を奪うことは好ましくありません。
これは家族や友人とのコミュニケーションでも同じことが言えます。
パートナーや子供達の意見も、間違っていたとしても一度聞き入れ、助言という形式で異なる意見もあるから総合的に考えてみよう、といった提案をすることが重要です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。5つの観点でお伝えしましたが、朝の行動、そして人とのコミュニケーションで大きくストレスを軽減することができます。
- 朝はネガティブな言葉を口にしない
- 嘘をつかない
- 言い訳をしない
- 人のせいにしない
- 相手の意見を否定しない
これらに共有することは2つ。1つは自分を大切にするということです。嘘をついたり、ネガティブな言葉を発することで、気づかないうちに気落ちしていきます。
自分の心は巡り巡って身体にも作用します。自分の心身を気遣うよう行動を見直してみてはいかがでしょうか。
2つ目は、周囲とのコミュニケーションに勇気を持つことです。嫌われるかもしれない、人より劣っているかもしれない、と言った気持ちは誰にでもあります。性弱説という言葉があり、人は誰でも弱い性質を持っているという考え方です。
本来の自分を偽って、変に歪んだ言動をとるよりも、人は誰もが弱い部分があるのですから、正直に勇気を持って本当の自分の姿で接することでストレスを軽減することができます。
基本的なことばかりを紹介しましたが、毎日を楽しく過ごすためにも、今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。