仕事力、とは様々な能力を駆使して結果を出す力のことを言います。
「優秀だなぁ」と思う人はおよそこの仕事力が高いと言えます。逆を言えば、結果を出してこそ優秀な人材であると認知されます。
優秀かどうかは才能ではありません。
様々な能力を駆使して、総合的な「仕事力」を発揮したかどうかです。
今日は仕事力を構成する「様々な能力」を整理しました。
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仕事力とは何か

仕事力は以下の13のスキルに細分化されます。
一つずつ解説していきます。
質問力
質問できる力。知りたい事を、他人から引き出す力。
「無知の知」という言葉がある。知らないことを知らなかった、というケースでよく使われ、自分が如何に無知であったかを把握しなければ、その先の理解に辿りつかないという考え方だ。
その業界に新たに挑戦したなら、ほとんどが無知の状態だ。机上で学び、その過程で専門家の解釈を取り入れていく。知らないことが恥ずかしいと、専門家の解釈を得ずに、誤った解釈、一部の解釈に偏ってしまうと本質的な理解には辿りつかない。
歳を重ねるごとに、同じ場所に留まり続けるほどに、「無知が恥ずかしい」と思いがちである。質問することは、勇気がいるが、自分の知識をより精度の高い情報にするための手段として、割り切った方が良いだろう。
仮説力
事象に対して仮説を立てる力。
イシュー(本質的課題)を見極めることが重要で、表面化していない問題に気付ける力。
「この事象は、実はこういった問題が潜んでいるのではないか」など、「洞察する力」とも言える。
仕事上の問題点を解決していくことは、日常的に行われる。
仮説を立てて検証していくプロセスが、仕事において不可欠だ。
文章力
仕事をする上で必須の能力。仕事は文章でするもの。
現代の日本社会の教育の場においては、ビジネスライティングを学ぶ機会が少なく、伝わる文章を書くということが苦手な人が多い。
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営業力
商品を売る力。
仕事をすることはすなわち商品を売るということであり、誰もが自分の商品を売って、生計を立てている。
「いや何もモノを売っていない」と思われるかもしれないが、それが労働力であったとしたら、労働力が商品だ。
すなわち、いかなる仕事も、マーケティングの力が必要ということになる。
例えばエンジニア界隈において、「営業しなくていい。仕事がないのは営業のせいだ」という考えの人がいる。
しかし、エンジニアしか出来ない営業がある。自身の労働力とその品質の高さを商品として売っているのは、エンジニア自身だからだ。自身の仕事の成果を通じて、お客さんから信用を得る事や、高品質なプロダクトを製造する事などは、間接的にマーケティングの一環と考えることができる。
突破力
物事をやりきる力。
途中放棄せず、一定の結論や成果が出るまで、事を運ぶ力。
下手でも良いから完成させる、作品をいったんは作り上げる、ということを繰り返しこなす事で、癖をつけることができる。
この力がないと、諦め癖がついてしまい、信用を失うことになる。
一度やると決めた学習課題は、例え挫折しようとも最後までやりきること。自分自身の力で出来ないような内容であれば、先輩の手を借りてでもいったんは終わらせる。
例えば資格取得のための学習では、思うように学習が進まなかったとしても必ず受験し、不合格になろうとも一旦はその学習としては終わらせる。このように結果はどうあれ「最後までやり切った」という実績を重ねていくことで、突破する力の土台をつけていくマインドを形成していくことが出来る。
行動力
何かを始める力。自らアクションする力。実験し、検証していく力。
歳をとるにつれて腰が重くなるが、行動する前に過去の経験と照らし合わせ、失敗を想定して物怖じしてしまうことが原因である。この思考を払い退けて、未知の世界に飛び込む勇気があるとよい。
未来は誰にもわからないのだから、何事も実験し、検証する姿勢が行動力になる。
「成功はアート、失敗はサイエンス」という言葉がある。オンデーズ社長の田中修治氏の言葉だ。まずは行動し、データを集めよう。データが多くなければ、なぜ失敗したかを分析することは出来ないし、成功のヒントは得ることが出来ない。
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承認力
他者を認める力。相手の意見を否定せず、受け入れる力。
コミュニケーション能力の重要な要素で、概ねコミュ障と言われる人物はこの承認力がない。自分が正しいと思い込み、相手を否定する傾向にある。故に人が離れていき、自分からもコミュニケーションが取りづらい状況を作り上げていってしまう。
間違っていると思っても、一旦は相手を尊重し、意見を受け入れる。理解を示した上で、より良い方向に導く助言などをすればいい。リーダーシップにもつながる力。
悲観力
想定外の事象を嘆く力。過ち、失敗を認める力。
基本的に、仕事は初めから上手くいくことの方が稀である。新規事業はほとんどが失敗する。
ユニクロのファーストリテイリング 会長兼社長である柳井正氏の考え方に「1勝9敗」という言葉がある。挑戦し、負けることのほうが多い。だが、挑戦をしなければ勝つことはない。やがてくる一勝の達成感は、それまでの9敗の比ではない喜びを与えてくれる。
事業だけではなく、作業レベルの仕事も上手く行かないことがある。上手く行かないのであれば、一旦は儀式として嘆くこと。その失敗を受け止め、反省すること。成功はその先にしかない。
楽観力
作業をゲーム的に楽しむ力。
想定外の事象を、必要以上にマイナスに捉えない力。悲観力と対になる力である。
仕事となると、途端に真面目すぎる対応を見せる人物がいるが、もっと楽観的に仕事を捉えてよい。仕事は楽しく、ゲーム的に、遊びに近しい感覚でクリアしていくものだ。
仕事は失敗がつきものだが、失敗を一通り嘆き、反省したなら、もはや楽観的に捉えて次の挑戦に進むことだ。いつまでも悲観していては無駄であり、そのような精神状態では、より良いパフォーマンスが発揮することが出来ない。N字曲線のように、意識的にアップダウンを繰り返すことが重要である。
技術力
技術力とは、2つの要素で構成される。技術力とは「知識」と「知識を使うこと」だ。
知識を得ることが最低限必要だが、知識は使うことで自身に定着させる必要がある。そして、「知識の使用」を繰り返すことで、技術力に昇華していく。
よく「技術力がない」と嘆く人がいるが、繰り返していないだけである。知っただけでは身につかない。繰り返すことで身に付けたスキルこそが、仕事で使う「道具」である。
道具無しに、生身で闘えるほど、社会は優しくはない。
思考力
考える力。
と、書くと脳内だけの話を認知されがちだが、実はインプットとアウトプットを繰り返すことで考えることが「思考力」だ。おおよそぼーっと考えることを想定されるが、メモなどに脳内の情報を書くことで思考する。
思考するとは、「言葉にする」ことである。具体→抽象→具体を繰り返し、本質を見出していく。
書いた「言葉」から、さらに脳が抽象化する作業を行う。そしてその結果をアウトプットし、その「言葉」からさらに抽象化する。この繰り返しで本質を見出すことが思考力だ。
マインドマップやメモをツールとして使う。それのツールの使い方も研究し、身につけなければならない。
思考力を鍛えるためのメモの活用法を2つ紹介する。何かを書く習慣がない方には、頭の中の思考の膿を出し切るようにメモ書きをする「0秒思考」(赤羽雄二著)に取り組むことで、変化を感じることが出来る。
よりクリエイティブな思考を深めたい方には、「メモの魔力」(前田裕二著)に記載のある手法が良い。本書では、具体的な事象を抽象化し、さらに自身の仕事や生活に具体化・転用するという手法をメモによって習慣化する手法を解説されている。
メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)
感謝力
人に感謝する力。
感謝は努力が必要で、努力しなければ感謝の念はすぐに失われる。日々、感謝を意識的にするよう心がけなければ、感謝の筋肉は失われる。
社会は助け合いの仕組みだ。お互いの感謝と感謝が結びつき、循環し、秩序と利益を生み出している。いがみ合っているだけでは、何も生産されないし、マイナスが発生する一方だ。
我々社会人は、仕事を通して生活していく。より良い豊かな生活を臨むなら、感謝の念を忘れてはならない。
これからの社会は、信用経済社会としての側面が高まりつつ、キャラクター(人間性)経済社会としての側面が比率を上げていく。人間性にこそ価値があるとして成り立つようになった社会で、感謝が出来ない人材は疎まれ、仕事を失うだろう。
継続力
活動を続ける力。
スキルを身につけ伸ばすためには、継続し、習慣化することが最も効率が良い。一朝一夕で身につくスキルもあると言えるが、その市場価値が低い。
毎日、少しずつでも継続し、積み上げてきたものは価値がある。その積み上げる過程と体験が、人の資産になる。
継続のコツについては記事にまとめました。
まとめ
これらの力を総合して仕事で成果を上げていくわけですが、数が多くすぐには身につかないものばかりと思われるかもしれません。仕事において必要なスキルは、もっと細かいレベルであるものと思います。
結果を出すならば、日々自己研鑽し、これらの力を鍛えるという他ありません。しかし、完璧な人間などいませんから、これら全てを100%身に付けることは難しいでしょう。
まずはこれらの中で、自分の長所を伸ばすか、自分の弱点を伸ばすか、を感覚的に選んでトレーニングして行くと良いと考えられます。
まずは出来ることから一緒に、日々の自己研鑽に励みましょう。当ブログでは、これらの各能力の自己研鑽に役立つ情報を引き続き発信していきます。