変な家 | 雨穴(著)
ホラー作家兼YouTuberの雨穴さんの著書「変な家」を紹介します。
映画化も発表され、大変話題の作品です。
著者の雨穴とは
この書籍を手に取ったのは、YouTube動画を見たのがきっかけ。全身タイツに不気味な仮面という、奇妙な扮装をした女性(?)が、目を惹く。
その人物こそ、著者の雨穴さん。
オモコロというサイトでライターとして活動されています。
オモコロ 雨穴が書いた記事
記事の内容をご自身のYouTubeチャンネルに映像作品としてアップすることもあり、
本著書はその書籍化になります。
YouTubeでは、現実にありそうであり得ないホラー系の作品をアップされています。
動画には、自作と思われるグロテスクな立体作品を使ったホラー作品や、
ミュージックビデオも数多くアップされていて、多才なクリエイターで、小学生から中高生を中心に人気を博しています。
レビュー
著書「変な家」のストーリーは、電話応対で変な間取りな家への引っ越し相談を受け、その間取りの不明点を建築に詳しい知人に相談するという内容。
全編を通して、登場人物の対話形式で語られます。
動画のイメージがあると、どこかレトロを感じさせる古めかしい雰囲気にリアリティを感じて読み進めることができます。
「奇妙な間取り」をテーマにして物語が進行しますが、間取りの奇妙なポイントがわかりやすく挿絵で入るため、混乱せずに物語に没入できました。
本書は、YouTube動画の内容が第一章となっており、その続編が第二章以降へ続く展開です。
さらに変な間取りの家が登場します。
追加で執筆された「変な家」も、ある秘密が隠されています。
動画では明かされなかった真実が、7万字で書き下ろされており、読み応えがありました。
凄惨で痛ましく、どこかねじ曲がってしまった家族の悲しいストーリーです。
間取りも作り込まれており、その家に住む人物像も想像できるよう丁寧に描写されています。
これらの物語から感じる「恐怖」は、人間が狂ってしまった時の恐ろしさ。
日常に潜む狂気にゾッとしたい人は、ぜひご一読を。
紹介動画
どんな映画作品になるのか今からとても楽しみmです。
映画化に先駆けて、ぜひYouTube動画のストーリーでその雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
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